盲腸(中編)



任侠ドラマのように苦痛に歪んだ表情で腹を抱えたまま病院の窓口に駆け込むと、
先に受付をしてくれた一般市民の方が順を譲ってくれたり、座った方がいいですよ、と促してくれる始末。

受付を済ませるとともに、上司に連絡。おそらく今日も出勤は叶わないと伝える。申し訳なさすぎるる。。

で、異常なほど痛がってる自分にさすがに驚いた病院の方たちが、車いすで誘導してくださる。

ディズニーランドのファストトラックもびっくりなほど急ピッチで進む検査。
血液、レントゲン、CT、呼吸器、、と次々段取り良く終わっていく。
初診の患者なのに、大したもんだなーと、この丘の上の病院の対応の良さに感心。

この頃には、右下腹部の痛みと、高熱(すでに38.5℃)から、
看護士さんにも「盲腸だろう」と予想される。

も、盲腸ですとー!!!!
盲腸→手術→入院=仕事できないじゃん!!それは困るなり~と思いつつも、
いよいよ重鎮的な外科医の先生の診断へ。

「虫垂炎(盲腸)ですね」と一言。

絵心ある手書きの図を用いて、丁寧に説明していただきました。
痛かったけど、とてもわかりやすくてこれまた感心。

そして、このまま放っておくと、かくかくしかじかで危険なので、
ついては今日手術する。すなわち今から入院の手続きを取る必要がある、との説明あり。

望むところだ!と答えるも、同意者の承認も必要というではないか。
周囲に身寄りもいないので、先生の目の前で北海道の母へ電話確認。

F:「驚かないで聞いてほしい。盲腸になった。今日手術する必要がある。手術・入院に同意してほしい。」

母:「エーーーーッ!!!????  そんなあぁ。
  今日、あんたの寮宛てにクール便届くはずなのにどうするのさ!?混ぜご飯たくさん入れたのに。。」

F:「そんなもんどうでもいいべや!腐ってもいいべや!!(注:北海道弁)。もう切る!」

母:「もったいないしょや~(注:北海道弁)。寮の管理人さんに電話してみるわ」

ということで、家族の同意を得る。


===

早速、手術の準備を行うべく、病棟へ。このあたりもとても段取りが良い。
そりゃ、そのための職業集団だし、人は変われど毎回作業は同じだもの当然か。

しかし、今日は先に同じ虫垂炎手術を控えた患者が二人いるとのことでベッドで待機命令。

結果、4時間、痛みにうなされながら待たされる。まさに、まな板の上の鯉、気分。

途中バタバタと動く看護士さんたち。でも無駄が無い。

そんな中、一番おぼこそうな看護士さんがやってきて、
要領をなかなか得ない説明をしながら、やれやれといった感じで例の剃毛開始。
初めてだったようだが、それなのに雑な仕上がりで、ちょっと苛立つ。

そして今度は優しい中堅看護士さんがやってきて、なぜかオヘソの穴を入念に掃除(?)

もう好きにしてくださいよ。。という頃に、「手術です」。
ということで、ベッドに横たわったままTVドラマさながらにオペ室へ運ばれるのでした。。(続く。。)

盲腸(前編)

ご存じのとおり、先週、盲腸のため緊急入院・手術し、本日無事退院しました。

今まで「毛腸」だと思っていたのに。。(ワナワナ)

そんなバカな自分が盲腸を発症し、回復に至るまでの軌跡を
記念碑的な感覚で書き残しておきます。
かなり長くなるので読まなくても結構です笑


(火曜)
仕事は1年の中でもトップクラスに忙しい時期。
特にこの3日はまさに天王山!と、今日も深夜残業を決め込み、
打ち合わせを終えて執務室に帰ってきた夕方。

カタール出張から帰ってきた先輩のお土産がデスクの上に。
後から聞いたらピスタチオのようでしたが、レモンフレーバーの
ピーナッツってなかなかいける、と思いながら、
企業さんから上がってきた報告書の山との格闘再開。

15分後。。。 お腹に違和感。

1時間後。。。 依然としてお腹痛し。吐き気や、下している感は無いが、腹全体が痛い。。あらら。

1時間半後。。。 打ち合わせ中に、顔が真っ青、と周囲に心配される。
確かに辛いので、促されるまま夜間に開いている近くの救急病院へ。
すでに歩けるような状況ではなく、タクシーで1人移動。

倒れこむようにして緊急外来に到着。5分くらい待たされてからベッドへ。

この時点では吐き気があったせいか、レントゲン、血液検査をするものの
左のピーナッツの話が先生の印象に残ったようで、
「たぶん、ピーナッツアレルギー」とのふんわりとした診断。

要するに初見ではわからんとのこと。

点滴を打ってもらって、横になっていたら少し落ち着いてきた気がしたので、
胃薬とアレルギー止め(今となっては笑)を処方してもらい、終電に間に合うよう電車で帰宅。
これが本当に辛かった。長かった。寒かった。。。

駅に着いたら冷たい雨が降っていたので、
「これはもう、たまらん!」と思い、寮までまたタクシー。
部屋にたどり着いた瞬間、全て乱暴に脱ぎ散らかしてとにかく就寝。

夜中、痛みで何度も起きる。


(水曜)

朝になっても腹全体を覆うようなじわじわした痛みはひかず。
職場の上司に電話で「どうやらピーナッツアレルギーのようだ」と大真面目に告げ、
繁忙期の真っただ中、本当に申し訳ないが休ませてほしいとお願いし、快諾してもらう。

これは死ぬ気で治さねば!と、もらったアレルギー止め(笑)を飲みつつ、寝る、寝る寝る。
しかし痛みが一向にひかないmy腹。。

健康・体力には自信があったので(まあデング熱には罹ったけれども)
自らの免疫力の限界を初めて感じ、これはただ事ではないと戸惑う。

食欲はなかったが、同じ課の先輩達が身を案じてくれて、
おかゆ、ポカリ、みかんゼリーを大量に部屋に届けてくれる。ジーザス。

勢いづいて食べるも、腹に食べ物を入れるとすぐに膨満感を感じる。
さらに食べると腹が圧迫され苦しくなるので、ほどほどにして、また就寝。

夕方から熱が上がり、水を飲むたび変なおくびが出る。苦しい。お腹痛い。。お父さんお母さん。。

ってな感じで、断続的にしか寝られず、朝に。。



(木曜)

痛みを感じ始めてからすでに2日目の朝。

薬(笑)を飲むも、一向に回復せず、さらに痛みが増していく腹。そして腹は全体的にパンパン。

しかし、その痛みは当初は腹全体であったのに対し、この時期には右下腹部に収斂。

薬の効果が全く現れないので、さすがにまずいと思い、早朝に寮から近くの総合病院を検索。

最寄駅の近くでヒット!!が、なんとこの腹が痛いという時に、まさかの「丘の上・・・」

そして何を血迷ったか、この丘の上の病院へタクシーを使わずチャリで特攻。
まーじーでー思ったより、坂が辛かった長かった。

そして病院(伝説)へ。。(続く)

タイタイThailand

サワディカ~

先々週あたり、タイの(それなりに偉い)方々のお世話をさせていただいていたことは、一部の方には報告済みなのですが、、

その時の様子がなんと彼らのHPに勝手に!掲載されてました。

ということが今週、役所の人に教えられ判明しました。

私を探してください タイ語ですが笑

一番骨を折った割には出番が少ないな~って話

http://www.sepo.go.th/news.html?menu=30

http://www.sepo.go.th/news.html?menu=30&id=550&page=3

http://www.sepo.go.th/news.html?menu=30&id=557&page=2

http://www.sepo.go.th/news.html?menu=30&id=556&page=2

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